2012年 08月 26日
全身がん政治家 |
最近購入した単行本2冊に非常に感銘を受けたのでブログにしました。
内容が豊富なので2回に分けて記入します。
その1冊目が、
「全身がん政治家」与謝野 馨(取材・構成 青木直美)です。
文芸春秋社2012年6月25日第1刷発行(¥1400)
この本で私は初めて知ったのですが、与謝野 馨さん(与謝野鉄幹・晶子の孫)は、現在までに4つの
がんと闘い現在も再発がんを治療中とのことです。
最初のがんは、昭和52年衆議院選挙で初当選後まもなく39歳で「悪性リンパ腫」という血液がんに
かかり、治療期間は10年以上に及びましたが、平成5年に完全に消滅しました。
二つ目のがんは、平成12年、62歳で直腸がんが発見されましたが、手術で完治しました。
三つ目のがんは、その翌年、前立腺がんが見つかり、ホルモン療法と放射線治療で抑え込みました。
四つ目のがんは、平成18年下咽頭がんを発症し、がんの切除と喉の再建を同時に行い、「声」を失う
ことがなく回復し、その後、しばらくして再発しても放射線治療でがん細胞を叩くことができ現在も
定期的に経過をみている状況とのことです。
あとがきで、与謝野さんは、次のように述べています。
「私はがんと共に生きることが日常とならざるを得なくなっても,がんだからといって、それまでと
生活スタイルを変えるようなことは何一つしませんでした。今振り返ってみると、それがむしろ
良かったのではないかという気がします」
そして、さらに「がんだとわかった方、身内や知り合いにがん患者がいるという方に私の闘病体験を
通じて、何か一つでも「励みになる」と感じてもらえることがあるのではないか、病気と向き合うために
必要な「心の免疫」を作っていただけるのではないか。がんをやみくもに恐れることなく本書が多くの
患者さんにとって、今日を生きるささやかな一助になったらこれほどうれしいことはありません」
で結ばれています。
与謝野さんは、築地の国立がんセンターを中心として治療を受けられていますが、その精神力、
胆力と気力には、驚きを禁じ得ません。テレビ出演時に声がかすれていて聞き取りにくいことも
ありましたが、それは、咽頭がんのためでこれらの病魔に侵されなければ「総理大臣」にもなれた
のではないか・・と思いました。
内容が豊富なので2回に分けて記入します。
その1冊目が、
「全身がん政治家」与謝野 馨(取材・構成 青木直美)です。
文芸春秋社2012年6月25日第1刷発行(¥1400)
この本で私は初めて知ったのですが、与謝野 馨さん(与謝野鉄幹・晶子の孫)は、現在までに4つの
がんと闘い現在も再発がんを治療中とのことです。
最初のがんは、昭和52年衆議院選挙で初当選後まもなく39歳で「悪性リンパ腫」という血液がんに
かかり、治療期間は10年以上に及びましたが、平成5年に完全に消滅しました。
二つ目のがんは、平成12年、62歳で直腸がんが発見されましたが、手術で完治しました。
三つ目のがんは、その翌年、前立腺がんが見つかり、ホルモン療法と放射線治療で抑え込みました。
四つ目のがんは、平成18年下咽頭がんを発症し、がんの切除と喉の再建を同時に行い、「声」を失う
ことがなく回復し、その後、しばらくして再発しても放射線治療でがん細胞を叩くことができ現在も
定期的に経過をみている状況とのことです。
あとがきで、与謝野さんは、次のように述べています。
「私はがんと共に生きることが日常とならざるを得なくなっても,がんだからといって、それまでと
生活スタイルを変えるようなことは何一つしませんでした。今振り返ってみると、それがむしろ
良かったのではないかという気がします」
そして、さらに「がんだとわかった方、身内や知り合いにがん患者がいるという方に私の闘病体験を
通じて、何か一つでも「励みになる」と感じてもらえることがあるのではないか、病気と向き合うために
必要な「心の免疫」を作っていただけるのではないか。がんをやみくもに恐れることなく本書が多くの
患者さんにとって、今日を生きるささやかな一助になったらこれほどうれしいことはありません」
で結ばれています。
与謝野さんは、築地の国立がんセンターを中心として治療を受けられていますが、その精神力、
胆力と気力には、驚きを禁じ得ません。テレビ出演時に声がかすれていて聞き取りにくいことも
ありましたが、それは、咽頭がんのためでこれらの病魔に侵されなければ「総理大臣」にもなれた
のではないか・・と思いました。
by s-calaf
| 2012-08-26 11:09
| 雑感